8年前都知事選前後の自分のブログを読む(1)

今では田舎暮らしを楽しんでいる私ですが、遠い昔東京都民だった時がありまして、例えば最近うっとうしかった都知事選の話題などを耳にしますと、自分なら選挙に対してどんな風に対応し、投票するとしたら誰に入れるんだろうなどと、ぼんやり意識したりいたします。都民だった頃は、新宿区や足立区、豊島区などに住んでいたはずで、住民票を出しに、それぞれの区の出張所に行った記憶はありますが、さて、選挙に出向いた記憶があるのかというと、これがまったく記憶にないのであります。そもそも新宿区民や足立区民だったときは成人前でしたし、成人式の招待も下宿には届かなかったのでありまして、選挙権があったのかどうか、考えて見ると不明であります。


政治に興味が無かったのも事実でありますから、たとえ選挙のお知らせが届いていても、選挙に出向いたのかどうかも分かりません。


物心がついた1970年頃というのは、世の中は騒然としておりまして、学園紛争だとか爆弾騒ぎだとか、テレビのニュースは物騒な物ばかりでありまして、田んぼの真中で暮らしていた自分の環境からするとかけ離れておりました。「戦後70年平和だった」というようなフレーズがありましたが、とてもそんなふうな世相ではなくて、あんなことを唱えた人たちが嘘つきなのは間違いありません。交通戦争とか、受験戦争とか、さらには大国間の冷戦などがありましたし、公害による汚染の話、子供の誘拐事件、三億円強奪事件、さらにはあさま山荘事件など、あれで平和だったという人の気が知れないのであります。


ところで、ここ二週間ぐらいの都知事選の騒ぎというのは、もはやテレビを見なくなった私であっても、ネットを通じて感知することになりました。現職の小池都知事がさほど失敗もしていないので三選を目指したわけですが、泡沫候補が名乗りを次々挙げて、まるで仮装行列状態になったのは、田舎にいても知る事となりました。ポスターの看板が足りなくなったんじゃありませんか? さらに、二番手と思われていた人が案外不人気で、広島の田舎の市長を務めてYouTubeをにぎわせていた若い人が二位に滑り込みまして、新聞やテレビというオールドメディアを驚かしたというふうに認識しております。


我が家の若い者と話をしていたら、今回の都知事選は異常だったようだというようなことを言いますので、いや、昔から都知事選は仮装行列みたいなものだったというようなことを言って、驚かしてしまったようです。新聞とかテレビというのは物覚えの悪いメディアでありまして、何でも目新しいというようなことを言いますので、世の中の若い人たちも騙されていることでしょう。昔から、都知事選は妙な人が立候補しておりましたし、妙な人が当選した時も多かったように思うのです。学者だった美濃部亮吉さんが当選した時には、公営ギャンブル廃止を持ち出しまして、確かそれを揶揄する流行歌「走れコウタロー」(1970年・ソルティシュガー)だって流れたくらいです。 青島幸男さんが当選した時だって、なんでまた「意地悪ばあさん」の人なのかと子供心に思いました。8年前の都知事選は小池百合子さんが当選しましたが、それは前知事の辞職を受けたからで、前知事の前知事もお金がらみで辞めたわけで、任期満了を受けた今回の方がよっぽどまともな選挙だったのであります。


というわけで、8年前に都知事選があった前後に書いていたブログをアップデートして掲載してみようと思い立ちました。

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